ビルマは2003年、資金難のため、ロシアと進めていた原子力開発施設の計画を断念していた。だが、2005年末、その計画が再開されたという。
SPDCの外交政策の変化の理由として、ビルマの西、ヤカイン州(ラカイン州)沖に、東南アジア最大の天然ガスの大油田(A−1)が見つかったことが挙げられるだろう。油田の試掘は韓国とインドの企業が担っていた。インドは地理的な優位性から、その油田のガスを、当然自らが輸入できると考えていた。だが、パイプラインを通すバングラディシュとの調整に手間取っている間にビルマは、そのガスを中国に売ると言い出した。その油田からは。およそ12億〜17億米ドルという外貨を稼ぎ出すと目されている。
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