この会議で欧州側は当初、ビルマの人権状況の悪化を理由にビルマ首脳の参加を拒んでいた。だが、ビルマの参加は首脳ではなく、外務大臣の出席とすることで、なんとか会議は成立した。
ASEAN側にはもともと、それぞれの国の内政には不干渉という不文律があり、「欧米式の民主主義」の押しつけに反発する流れがある。EU側は、アジア側との貿易拡大進めたいという意図はあったが、人権問題について譲れない立場もあった。
両者の間の溝を埋める根回しに、日本政府が深く関わっていたという情報もある。ビルマは国民に支持されない軍体制のもと、次第に国際社会への実績を積み上げている。
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