自分の取材方法やその結果に満足がいかない理由は、自分が一番知っている。中途半端だったからである。とことん追求しなかったからである。どういう反省方法をとればいいのか、竹中氏から学ぶところは多い。何のためにこの仕事に就いたのか。そのことことあるたびに思い出さざるを得ない。
どっちつかずで宙ぶらりんな時にこそ、この本を読んで自分自身に「カツ」を入れる。竹中氏のようにとことんというところがない己がちょっと情けない。そう、「人はそれぞれの属性に応じて闘えばよい」。全くその通りだ。でも、時に自分の弱さから、その属性を誤魔化してしまうとするもう一人の自分を発見したりするのである。ああ。日和っているなあ。
常に、原点に戻ることを強要される本である。
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